事業LEVEL.06 開業資金の融資
こんにちは!ムササビネコです!
このブログでは一人のサラリーマンがイベントプロデューサーとして個人事業主になり、日々右往左往するエピソードをお届けしています。
名作RPGのように小さな村を夢という武器(知恵)1本と葛藤というTシャツ1枚で旅立つ姿を見守っていただけると嬉しいです。(笑)
INDEX
- 税務署にて開業手続き完了!いざ冒険へ
- 開業資金を工面するため再び教会(商工会議所)へ
- 創業計画書の書き方(参考例)
- 開業資金を工面する皆様へエール
税務署にて開業手続き完了!いざ冒険へ
前回、税務署での開業手続きを終え、いざ個人事業主として冒険へ出発!走り出した矢先ですが、スタートでどうしても達成しておきたい最初のミッション。それが、開業資金の工面です。旅立つ前に当面の生活資金の確保は開業前に行うべきと痛感していますし、これから開業する方にしっかりとお伝えしたいことは、開業してからの数ヶ月というのは、思った以上に売り上げはたちません!
もちろん業種にもよりますが、ムササビネコのようなイベント系のプロデュース、コーディネートなど、仕込みのスケジュールが多岐に渡り、施行まで長い期間がかかる業種はそれ相応の覚悟をしておくべき・・・と当時の自分へ伝えてあげたいぐらいです。
ムササビネコの場合、開業してから6ヶ月前で待ちに待った売り上げが獲得できたことを今でもすごく覚えています。
(開業から1年の流れ)
6月(開業月)-8月・・・HP制作
9月-11月・・・獲得した顧客とのお打ち合わせ
12月・・・イベントプロデュース(初の売り上げ獲得)
このような流れで念願叶っての初売り上げを達成しました。先が見えない不安というのは思った以上にしんどかったのは正直な意見ですが、それと同時に自分のブランド(自分の屋号)で獲得できたお金というのは何よりも嬉しかったことも覚えています。最初のステップが非常に重要なので、計画はしっかりと練って開業しましょう!
開業資金を工面するため再び教会(商工会議所)へ
話は戻りまして、ムササビネコは無事ビジネス勇者として第一歩を踏み出したのですが、正確には0.5歩目でどうしても行っておくべき作業がありました。
当面の運転資金(開業資金)の借入です。前項でお伝えしたとおり、開業してから当面は売上が上がりません。でも、独立して直後からは以下のような費用が発生するはずです。(僕自身の経験談も綴ります。)
1.ホームページの製作
SNSオンリーでホームページがわりに運営されたり、無料のホームページを製作する、など、初期のコストを抑えることは可能ですが、個人的にはオススメしません。
ホームページのことをマーケティング用語で「オウンドメディア」と呼び、SNSなど拡散生に富んだツールのことを「アーンドメディア」と呼びます。それぞれにメリットがあり、基本的な集客のあり方として、「アーンドメディア」や「ペイドメディア(CMや広告媒体のこと)」で拡散や関心を外部にPRし、そこから興味関心を惹き、ホームページという心臓部で信頼のある情報をしっかりとうたい、契約や発注をいただく。その心臓となるホームページを無料で作成することで、カスタマイズが効きにくいことや、広告が埋め込まれてしまい、ブランディングが弱くなることが一番懸念されると思います。
ましてや、小さな個人事業主として開業するということは、棒切れと破けた服装の姿で「僕の商品購入してください!」と広い大地に叫んでいるような光景かなと・・・。多少お金はかかるにせよ、ホームページは外注してでもある一定のコストはかけるべきと思います。ムササビネコは約50万円ぐらいの製作外注費用を準備しました。
2.資材の仕入れ
売上が上がるまでの間、店舗の商品をレイアウトするための商材など、細かな資材を購入することは日常茶飯事になると思います。ムササビネコの場合、店舗はなく、対面接客やイベント当日に向けてDIYやものを作ることが多い業種ですので、筆記用具・電動工具・木材やネジ部品などの製作資材を仕入れる必要がありました。
3.営業活動
営業=宣伝活動にも繋がるので、生命線。コツコツと商談を重ねておりました。BtoBの商談、BtoCの販売商談などに必要な名刺の制作、商談にも対応できるようなセットアップスーツ(活動のしやすさ最優先でしたので、カジュアル目)などが該当しました。
少なくとも上記の(1)(2)(3)は運転資金として当面のことを見据えて確保しておく必要があると思います。運転資金の借り入れは銀行、信用金庫など、色々と選択肢があると思いますが、利子が高く中々足踏みしていました。そんな時、訪れたのが・・・そう、以前もブログに綴らせていただきました村のオアシスであり心休まる場所、商工会議所(通称:教会)です!初めて来店した時と同じくものすごく優しく丁寧に計画を一緒に考えてくれました。
おすすめいただいた借り入れの場所が国、都道府県が経営する金融公庫でした。金利が圧倒的に低く、返済の据え置き設定もありますので、売上が当面確保できない業種ですと、非常にありがたかったです。ただ、こういった好条件はすんなり借入することは難しいと周りから聞いたこともあり、借入に関する資料準備(プレゼンそのものでした。)は入念に行いました。商工会議所様はその点も本当に分かりやすく、そして通過しやすいようにしっかりとアドバイスしてくれます。(本当に感謝!)
このブログでは代表して必ず提出するべきことになる創業計画書の書き方について参考例をお伝えできればと思います。
創業計画書の書き方(参考例)
日本政策金融公庫ホームページよりダウンロードできる「創業計画書」です。※画像ですと見えずらいと思いますので、ダウンロードリンクを以下に記載しておきます!
出典元:日本政策金融公庫ホームページより(創業計画書ダウンロードURL)
ポイント毎に解説しますね!
Point.1/創業の動機(創業されるのは、どのような目的、動機からですか。)
「なんとなく」は問題外で借り入れには届かないですし、「自由を求めたいから」は勇者的には憧れるコメントですが、おそらく借り入れは難しいでしょう。ただ、「なぜ自由を求めるのか?それは・・・」とその先のストーリーを描くことができれば良い動機に繋がると思いますし、ポイントはあなたが創業することで社会の誰かが得をしたり、痒いところに手が届くサービスを提供できるなど、あなた以外の誰かにも事業の恩恵が届くことを書いた方が良いと思います。
例えばイベント業種として僕が今起業するなら「日々企業に勤め、様々なイベントをプロデュースしてきました。大手ならではの華やかで規模の大きなイベントも大変魅力的ですが、反面、顧客一人一人に対してカスタマイズできるような企画作りまでは手が届かないケースも同じく見てまいりました。私は起業して、こういったニーズに焦点を当て、小回りがきき、少数派の想いを叶えることができる独自のイベントを企画していきたいと考えたことが動機となります。」
「自分がやりたい職種の現状分析」・「起業してやりたいこと」・「結果それがどういう顧客に繋がり売上獲得に繋がる」、少なくともこの3つはストーリー仕立てで語る必要があると思います。
起業する前のサラリーマン時代の経験値や実際感じてきた見聞録をプレゼンする欄と思います。
Point.2/経営者の略歴等(略歴については、勤務先名だけではなく、担当業務や役職、身につけた技能等についても記載してください。)
ここは信頼を勝ち取り、続いてのPoint.3へ繋げるための橋のような欄と思います。できるだけ細かく正確に記入することと、担当業務や役職、身につけた技能は退職前のことをよくよく思い返して記入すると良いと思います。ここで記入した内容はいわばあなたの武器!強い武器を握りしめて、Point.3を書き切りましょう!
Point.3/取扱商品・サービス
サービス内容・セールスポイント・販売ターゲット(戦略)・競合や企業、市場を取り巻く環境、この4項目を書き切ることが何より大切です。なので、Point.1やPoint.2で書き込んだ内容をそのままこの項目にも使う(活用する)必要があります。(Point毎の整合性が取れるので、信頼してもらえるチャンス)自身の現在握りしめている最強の武器を活かした文章構成を考えたい欄です。
Point.4/取引先・取引関係等
ここは実際にお取引を始める前のことなので、あくまでも想定で良いと思います。ただし注意したい点としましては、現在は想定でも遅かれ早かれ実際にビジネスを行うにあたり、どこで物を仕入れ、どこで物を売るのか?スタートからエンドまでの流れは明確に描いていないと間違いなくゲームオーバーになると思います。この項目は本気でお取引できる場所を探した上での想定記入が大前提になります。お取り引きが現実的に難しい企業様のお名前を書いても身になりませんので、ご注意ください。
Point.5/従業員
個人事業主=事業主本人のみなので基本的には従業員数は「0」解答ですが、起業内容が法人設立の場合は別の方々のブログをご参照ください。なんせ、ムササビネコは法人化をしていないので、エアプ発言はしません!(ただ、近い将来法人成りし、しっかりと語れるようになりたい。)
Point.6/お借入の状況(法人の場合、代表者の方のお借入)
借入中の金額がある場合、項目毎にしっかりとありのまま書き込みましょう。ただ、カードローンは理由にもよりますが、マイナス印象と思います。。。起業する前に借金返しなさいってそりゃなりますよね。
Point.7/必要な資金と調達方法
「設備資金」「運転資金」と項目毎に必要な資金を記入します。参考例にも記載がありますが、設備は大掛かりで抱えるような機材、車、パソコンなど。運転は普段の経営にかかる資材や商談に関わる交際費など、日々ランニングで発生するような細かな費用です。調達方法は真ん中の欄、「日本政策金融公庫 国民生活事業からの借入」で収まる内容での計画の方が良いと思います。親・兄弟・友人・知人は信憑性も低く、借入担当者から大分質問が入ると思いますし、銀行のなど、他の方法の借入も重なると返済方法の論弁もかなり細かなプレゼンが必要になると思われます。
Point.8/事業の見通し(月平均)
ここは想定上の損益計算が必要になります。ムササビネコはサラリーマン時代、損益計算書の作成、管理など、いわゆるマネージメント業務管理者として勤めておりましたので、記入自体はあまり苦ではありませんでしたが、初めて考えないといけない方は大変かもしれません。ですが、これをやらずして事業を開業することなかれというぐらい心臓部なのが、損益計算書の作成です。(ビジネス用語でPL表と言います。)冷静に一つずつ解いて考えるとシンプルなのですが、以下の計算式がポイントとなります。※例として飲食イベントをプロデュースした場合。
売上高(プロデュースしたイベント価格) – 売上原価(プロデュースのために用意したテント・食材・飲み物など) – 経費(プロデュースに必要なスタッフの時給・イベントの広告ポスター代・イベントの打ち合わせにかかったコーヒー代など)=営業利益(儲けとして事業に残った金額)
売上高・売上原価・各種経費・結果設けた利益(営業利益)この4つは最低限最初に覚えることです。
さらに細かく当期純利益などの算出もありますが、また別の機会にて!
Point.9/自由記述欄(追加でアピールしたいこと、事業を行ううえでの悩み、欲しいアドバイス等)
ここはラストの項目ですが、隠し事なしにありのまま書いた方が良いと思います。これまで借入や借り替えのために公庫様には大変お世話になっていますが、ご担当者様と対峙する時っていうのはそれはそれは緊張します。ですが、その度に思うことは説明の良し悪しというよりも人間性というのを深く見ているような気がします。
ムササビネコは決して頭の回転が早いタイプではないと自身で自信があるのですが(シャレじゃないです笑)、「こういう想いだからこれだけの費用がお借りしたいんだ!」と説明すると、必ず親身になって聞いてくれ、結果いつも希望額は満額でこれまで審査通過できています。もちろん大前提に論理的な説明ができるように予測となる損益計算書の制作やプレゼン資料、これまでの自身の実績など、沢山の資料を抱えてお会いするのですが、先方も沢山の相談者様を迎えている身、お互いに気持ち良い相談となるように、心は熱く、頭はクールを心がけています。対面するご担当者様もご縁あってご担当になられているのだから、お互いにこれでよかったと思える場にしたいと心がけています。
開業資金を工面する皆様へエール
以上が開業に関する運営資金の調達についてや創業計画書の書き方についての参考例でした。ムササビネコが書いている内容は決して全て正しいわけではなく、色々な工面方法が他にもあると思います。裸一つで旅に出た時を思い返すと、開業スタートの苦労した思い出ってなかなか知ることができないし、もちろん成功例も嬉しいけど、失敗した例なども時には参考になるメッセージがあればいいなと思い綴ってみました。
スタートにお金のお話をするのも複雑な心境でしたが、ここを乗り切って初めて表現したかった自由というフィールドに旅立つことができると思いますので、まずはお近くの商工会議所、国や都道府県が運営する金融公庫に相談してみると良いと思います。これから開業する方々が少しでも勇気や自信が湧くことを願っていますし、応援しています!
Story of Your Life !!!!
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– Today’s ムササビネコ –
*ムササビネコは心は熱く頭はクールをおぼえた
事業LEVEL.6
( 事業の心得 )
*じぶんにむきあう
*ちいさなはんぽ
*自由とは責任との鏡合わせ
*きちんとおこなう
*心は熱く頭はクール
( 装備品 )
E:破れたノースリーブの服
E:じぶんにむきあうコンパス
(これまでの立ち寄り場所)
(これまでのおすすめ調理・食品&飲み物)